英国トヨタが再現した「頭文字D AE86 ハチロク」仕様の現行モデル86「GT86 イニシャルD コンセプト」とは。
2016年7月29日、トヨタの英国法人であるToyota UKは現行モデルの「86」を、人気漫画「頭文字D」に登場する「AE86・藤原とうふ店仕様」として再現した「GT86 イニシャルD コンセプト」を発表し、プロモーション画像と動画を公開しました。
大人気の走り屋漫画「頭文字D」とは
若者たちが自ら改造したクルマで峠を駆け抜けてバトルするクルマ漫画「頭文字D」は、1995年から週刊ヤングマガジンで連載がスタートしました。
連載は2013年まで継続され、主人公である藤原拓海が超人的なテクニックでドライビングする「トヨタ・スプリンタートレノ(AE86:通称ハチロク)」が日産「スカイラインGT-R」や三菱「ランサーエボリューション」などのハイスペックなクルマを相手に峠の下りバトルで負け無しで勝ち進むという痛快な内容になっています。
コミックスは全48巻まで刊行され、テレビアニメは5シーズンまで制作されました。さらに「新劇場版」としてテレビアニメ版とは声優キャストを一新して2014年〜2016年まで全3部作で公開(赤城レッドサンズ高橋涼介とのFC3S・RX-7戦まで)。こちらも大人気となった伝説的なクルマ漫画です。
「頭文字D」に登場した「ハチロク・AE86 スプリンタートレノ」
「頭文字D」で破竹の快進撃を続けた、主人公「藤原拓海」がドライブする「トヨタ スプリンタートレノ・AE86」は、彼の父親「藤原文太」のクルマで、様々なカスタムを施されながら活躍しました。
この漫画の影響で中古車のAE86の人気に火がつき、相場が高騰するという現象が起こるほどの人気を博し、原作者のしげの秀一、テレビアニメ版藤原拓海の声優を努めた三木眞一郎、そしてアニメ版を監修したレーシングドライバー土屋圭市など、数々の有名人やクルマ好きに愛されたのが、この「ハチロク」というクルマです。
「GT86 イニシャルD コンセプト」の詳細について
今回英国トヨタが公開した藤原とうふ店仕様「GT86 イニシャルD コンセプト」は、劇中中盤辺りから登場する「ProjectD」仕様の3ドアハッチバック「AE86・スプリンタートレノ GT-APEX」がモデルとなっています。
「パンダトレノ」と呼ばれたAE86・スプリンタートレノの最上級グレード「GT-APEX」専用の白/黒2トーンカラーを再現したこちらの「GT86 イニシャルD コンセプト」は、「ProjectD」仕様のブラックボンネットと特徴的なボディカラー、そして運転席側ドアに「藤原とうふ店(自家用)」の文字があしらわれています。
装着されたホイールは、漫画内に登場するハチロクと同じRSワタナベの「F8ホイール」。ブラックボンネットはカーボンファイバー製で、フジツボ製エキゾースト、クスコ製ストラットブレース、TRD製サスペンションが搭載され、イエローのフォグライトやテールランプのレンズなど、現行のGT86を可能な限り再現したものとなります。
そして漫画原作のアクションシーンを再現した背景デザインとの合成により、本当に漫画から飛び出してきたかのようなデザインとして手がけられています。
まとめ
こちらの「GT86 イニシャルD コンセプト」は様々なモーターショーなどで公開されますので、今後日本国内でも見る機会が訪れるのではないでしょうか。
目にした際には是非、あの熱い峠バトルを思い出し、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。