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スバル 「WRX STI」と「WRX S4」の違いを比較してみる。

 

スバルが世界に誇るスポーツセダン、「インプレッサWRX STi」が2015年に「WRX STI」と名を変えてデビューしました。

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2013年3月のニューヨーク国際オートショーで公開された新型WRXのコンセプトカーは大きな話題となり、新型WRX STIへの期待が大きく高まった事はまだ記憶にも新しいかと思います。

先代インプレッサWRX STIは、居住性も十分なセダンタイプのボディとパワフルなターボエンジン、スバルらしいスポーティーな走行性能を持ち、家族も乗せられて運転が楽しいクルマとして世のお父さんたちに今現在も愛されているスポーツセダンです。

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一方で同時にデビューしたのは「WRX S4」というモデルで、こちらは先代「インプレッサWRX A-LINE」というオートマチックシフトを採用したシリーズの流れを汲んでいます。

では同じ「WRX」の名を冠するこの2台は一体どのような違いがあるのか、まとめてみたいと思います。

見た目は同じ?中身は?

エンジンの違い

新型の「VAB型WRX STI」は、これまでのインプレッサWRX STiで熟成されてきたEJ20型エンジン6速マニュアルという組み合わせになっています。
一方「VAG型WRX S4」はFA20型直噴ターボエンジンCVTという組み合わせになり、このFA20型エンジンはレヴォーグに搭載されているエンジンと同型です。
一見同じ2リッター水平対向4気筒エンジンに思えますが、それぞれのエンジンは味付けが異なります。

EJ20型エンジンは高回転型のエンジンで、
・最高出力227kW(308PS)/6400rpm
・最大トルク422Nm(43.0kgm)/4400rpm
と先代STIと同じスペックになりますが、レスポンスアップなどのチューニングを受けています。

FA20型エンジンは、
・最高出力221kW(300PS)/5600rpm
・最大トルク400Nm(40.8kgm)/2000-4800rpm
というスペックで、8速マニュアルモード付きスポーツリニアトロニックCVTになります。

エンジンスペックで見ると、EJ20型エンジンは高回転型、FA20型エンジンは低速からトルクが出るエンジンの味付けです。
燃費もWRX STIが「9.4km/L」に対してWRX S4は「13.2km/L」とかなりの差があり、S4はエコカー減税対象車であるというのも見逃せない差となるでしょう。

その他の装備について

WRX S4にはスバルの先進安全装備である「EyeSight Ver.3」が搭載されますが、STIの方には設定がありません。
またサスペンションやブレーキなど、走行性能に関わるパーツはSTiに当然軍配が上がります。

実際はレヴォーグのセダンなのか?

「WRX S4」と「レヴォーグ」は同型のエンジンを搭載しており、スバルの解説書を見ると型式は同じでボディタイプはワゴン型とセダン型と、スバルの仕様としても同系車と見て間違いはなさそうです。
ミッションやAWDシステムからインパネやホイールなども共通となる兄弟車ですので、用途に合わせて選択すれば良いかと思われます。

まとめ

昔ながらの尖った性能でハイパフォーマンスな走行性能を追求したSTI、対してスバルの最新安全装備が盛り込まれたスポーツ走行も楽しめる2ペダルセダンのS4。
どちらにも魅力はありますが、ミッションやエンジン性能だけではない差別化は主要装備のスペックからも感じる事が出来ると思います。

燃費や運転操作の楽なCVTでもWRX STIの8割程度は楽しめると言われているWRX S4の方が販売台数が多いというデータもある事から、カリカリのスポーツカーよりもユーザーフレンドリーなクルマが注目を集めるご時世と言えるのかもしれません。

どちらもターゲットがはっきりした味付けや装備で差別化されていますので、ライフスタイルに合わせたクルマの選択が出来ると思います。

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