トヨタ、両側パワースライドドア搭載のファミリー向け新型車「ルーミー」「タンク」を発売。その違いとは。
トヨタ自動車は2016年11月9日、両側スライドドアや多彩なシートアレンジが可能な新型ハイトワゴン「ルーミー」「タンク」を発売しました。
[ROOMY ルーミー]
[TANK タンク]
こちらの新型「ルーミー」「タンク」の詳細やスペック、2車種の違いについてまとめてみたいと思います。
新型「ルーミー」「タンク」の詳細について
広い室内空間を提供するコンパクトワゴン
新型「ルーミー」「タンク」は、「1LD-CAR(ワン・エル・ディー・カー)」というキーワードをコンセプトとして開発された新型モデルです。
まるでリビングのような広々とした空間を持ち、優れた燃費と走行性能を持つ「Living」+「Driving」で、「1LD」と言う事です。
新型「ルーミー」「タンク」は後部座席の両側をスイッチひとつで簡単に開閉できる「両側パワースライドドア」とし、乗り降りのしやすさに優れたクルマになっています。
このパワースライドドアにはワンタッチオープン・予約ロック・挟み込み防止などの機能が盛り込まれています。
また乗り降りのしやすさの要素として、地上高366mmの低床フロアを採用しています。
乗り降り時に捕まりやすい大型アシストグリップは、大人用グリップと子供用グリップの2段構え。お年寄りなどにも乗り込みやすい設計になっています。
多彩なシートアレンジについて
「フルフラット」「ダイブイン」という2つの使い方
新型「ルーミー」「タンク」のシートは運転席と助手席、後部座席は繋がったリヤシートになっていますが、全てのシートを「フルフラット」にして車中泊などにも便利なアレンジが可能です。
後部座席は後方に倒して「フルフラット」、前方に倒して荷室を拡げる「ダイブイン」という使い方ができます。
荷室のデッキボードも様々な使い方ができ、通常はボードは床に倒れた形となっていますが、このボードを跳ね上げて立てる事で背の高い荷物をフックする事ができます。さらにボードを反転させて防泥シートを使用する事で、自転車やサーフボード、スノーボードなど、汚れを抑えながら長物を積載する事が可能です。
新型「ルーミー」「タンク」に搭載されるエンジンについて
新開発の1.0Lエンジン
新型「ルーミー」「タンク」に搭載されるエンジンは、新開発の「直列3気筒 1.0L ターボエンジン(98馬力/140Nm)」と「直列3気筒 1.0L 自然吸気エンジン(69馬力/92Nm)」の2種類になります。搭載されるミッションは「CVT」です。
JC08モードの燃費は、ターボエンジンの方が21.8km/h、自然吸気エンジンの方が24.6km/hとなっています。
「ルーミー」と「タンク」の違いについて
トヨタは「ルーミー」と「タンク」の違いについて、
”「品格と艶やかさ」(ルーミー)と「ダイナミックさ」(タンク)を表現した2つのベースデザイン”
としています。
つまり2車種の違いについては「外観のみ」となります。
2つのベースデザインに対してはそれぞれカスタムグレードが設定され、フェイスデザインは4種類から選択する事ができます。
新型「ルーミー」「タンク」は安全装備として、
・衝突警報機能(対車両・対歩行者)
・衝突回避支援ブレーキ機能(対車両)
・誤発進抑制制御機能(前方・後方)
・車線逸脱警報機能
・先行車発進お知らせ機能
の5つの機能を採用する「スマートアシストII」を搭載しています。
新型「ルーミー」「タンク」の価格について
新型「ルーミー」「タンク」は、エントリーグレードの「X」と「X"S"」が1,463,400円〜となっており、次いで「G」と「G"S"」が1,620,000円〜、ターボエンジン搭載グレードの「G-T」が1,803,600円〜、カラーリングが多彩な「カスタムG"S"」「カスタムG」が1,771,200円〜、最上級グレードターボエンジンの「カスタムG-T」が1,965,600円〜という価格設定になっています。
「X」と「G」は自然吸気エンジンで、2WDと4WDがあり、「G-T」グレードにターボエンジンが搭載されます。
「カスタム」が付くグレードは2トーンカラーなどが採用された個性的なモデルとなり、「カスタムG-T」がターボエンジン搭載モデルになります。ターボエンジンを搭載するグレードは「2WDのみ」となります。
こちらの新型「ルーミー」「タンク」はダイハツ工業の生産となり、
ルーミー:トヨタ店とトヨタカローラ店
タンク:トヨペット店とネッツ店
と販売店が異なりますのでご注意ください。
まとめ
以上が、ダイハツが生産し、トヨタが販売する新型トールワゴン「ルーミー」と「タンク」のまとめとなります。
2車種の違いは外観やカラーリングだけとなりますので、お好みの方を選択すれば良いかと思われます。
コンパクトなワゴンでも室内空間の広さや実用性に優れ、多彩なシートアレンジができるのでお出掛けなどにも便利と、今の時代のニーズを反映した新型車になっています。
ダイハツが同時発表した「トール」という車種もありますが、こちらは「ルーミー」と「タンク」の兄弟車。
販売メーカーが異なるだけで、基本的には同じクルマとなります。