マツダ、先進装備を搭載しマイナーチェンジした新型「CX-3」を発表、予約開始。
マツダはコンパクトSUV「CX-3」に改良を加えてマイナーチェンジ。2016年10月14日に発表し、予約の受付を開始しました。
「CX-3」は日本国内において、マツダのクリーンディーゼル「SKYACTIV-D」エンジンの専用車で、デミオサイズのコンパクトなサイズとスタイルで人気の車種です。
新型「CX-3」の改良点
「G-ベクタリング」などの先進機能を搭載
同日、「CX-3」とともに「デミオ」の改良も発表されましたが、両車ともに先進の安全機能が搭載されました。
「G-ベクタリング(GVC)」とはどういう技術なのか
マツダが提唱し続けている、ドライバーがクルマを思いのままに操作できる「人馬一体」というコンセプトのもとに開発された技術で、クルマが受ける前後・横方向の加速度(G)を総合的にコントロールするシステムです。
クルマは加減速時、またカーブを曲がっている最中などに縦方向・横方向の加速度Gを車体に受けます。
例えばカーブを曲がっている最中、クルマが受けた横Gは、4本のタイヤに横力を与え、車体が横滑りする原因になります。
特に速度が出すぎている時には多くのGがかかり、最悪の場合は道路をはみ出してしまい、事故にも繋がってしまいます。
マツダの先進技術である「G-ベクタリング(GVC)」はエンジンの駆動トルクをコントロールして生み出し、
・カーブを曲がるためにハンドルを切る
・GVCが作動し、前輪に減速Gを発生させる
・フロントに荷重が発生する事でタイヤの接地性・応答性を向上させる
・ドライバーがハンドルを戻したら後輪に荷重を発生させて安定性を向上させる
というまるでプロのドライバーがテクニックで行うような高度なドライビング操作を機械的に行ってくれます。
このシステムは単にカーブを曲がる時のアシストではなく、普段の運転時に自然にかかってしまうGをも軽減させ、運転者・同乗者、共に疲労を軽減し、ドライブを快適にしてくれる画期的な技術になります。
普段の運転で少し急なカーブに差し掛かり、同乗者の体がシートからグンと動いてしまった経験はどなたでもあると思いますが、そのようなシチュエーションでもこのGVCが作動し、体の揺れを軽減してくれます。
もちろん車酔いしやすい人にも有効。様々なドライブシーンで効果的に働いてくれる機能です。
「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」の採用
ディーゼルエンジンは特有の動作音があり、人によっては不快に感じる場合があります。
新型「CX-3」は燃料噴射タイミングの調整でこの不快なノック音を打ち消し、心地良いエンジンサウンドで車内の快適性をアップさせています。
その他の装備について
マツダが今のデザインのラインナップになってから一番最初のモデルから搭載されているメーター上にある「(アクティブ・ドライビング・ディスプレイ)ヘッドアップディスプレイ」は登場時に話題になりましたが、こちらのモニターもついにフルカラー化。
自動ブレーキにシステム「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」もさらに進化が進み、歩行者検知などで安全性を高めます。
ボディカラーについて
マツダは「ソウルレッド」カラーを現在のラインナップのテーマカラーとし、情熱的でスポーティーな印象を与えていますが、このモデルから新色の「マシーングレー プレミアムメタリック」を採用しました。
こちらの新色メタリックグレーは非常に人気のあるカラーとなっていて、こちらもモデルチェンジの目玉になっております。
発売日について
発売日は2016年11月14日になります。
価格について
新型「CX-3」は2,376,000円(税込)〜の価格設定となっており、特別仕様車「XD Noble Brown」も発売されます。
「XD Noble Brown」はブラウンを基調とした空間にグレーを差し色とし、シートにはナッパレザー、スエード調素材の「グランリュクス」を採用。とても上質で高級感のある内装を演出してくれます。
こちらの「XD Noble Brown」は2,840,000円からという価格設定になっています。
まとめ
発表からわずか2年でモデルチェンジされた新型「CX-3」。
ユーザーからの声やマツダの技術進化、そしてクルマ作りへの情熱、思想など、進化の早いモデルになりました。
車内はそこまで広くないですが、コンパクトSUスタイルの「CX-3」は、スタイルと走りが良い小さめのクルマをお求めの方にピッタリのモデルだと思います。
先進技術が満載の新型「CX-3」を是非体感してみてください。