メルセデス・ベンツが立ち上げる新ブランド「EQ」とは一体どんなブランドなのか。
パリサロンでメルセデス・ベンツが「EQ」なる新ブランドを立ち上げると発表しました。
この新ブランド、一体どういうものなのか、まとめてみたいと思います。
メルセデス・ベンツが提唱する「EQ」とは
「EQ」はメルセデス・ベンツのEVブランド
この新ブランドは、メルセデス・ベンツの「電気自動車(EV)」専門となるブランドです。
テスラのような完全に電気とモーターで駆動する自動車を専門で販売します。
「EQ」ブランド車の発売時期について
今回の発表では2020年、日本ではちょうど東京オリンピックが開催される年に発売が予定されており、約3年〜4年の間に本格的に始動するとみられております。
発表されたコンセプトカーについて
今回のブランド立ち上げ発表と共に公開されたコンセプトカーは、ルックスは近年流行のSUVスタイルの未来的なデザインのクルマで、メルセデス・ベンツによると、フル充電時の航続距離は500kmとの事です。
「EQ」ブランドの販売価格について
さらに予定販売価格なども発表されており、このクラスのミドルSUVで49,000ユーロ(日本円で約560万円前後)になるとの事で、ボルボ・レクサスなどの海外ブランドではディーゼル車やハイブリッド車と同じ価格帯になります。
様々なメーカーが電気自動車を開発する背景とは
ZEV規制について
日本のみならず海外でも、排ガスをめぐる規制は年々と厳しくなっており、アメリカではZEV(Zero Emission Vehicle)規制という、州内で一定の台数以上の自動車を販売するメーカーは、その販売台数のうちの一定比率をZEVにしなければならないという定めがあります。(カリフォルニア州)
もちろん完全に排気ガスを一切出さない電気自動車や燃料電池車などでその規制の台数を100%まかなう事は難しいので、短距離ならばほぼ電気自動車のように走る事の出来るプラグインハイブリッドカー、ハイブリッドカー、排ガス効率の極めて高いクリーンカーなども許容されます。
2016年現在では、クライスラー・フォード・GM・ホンダ・日産・トヨタなどの一定台数を販売している自動車メーカーのうち、14%の車種に関してはZEVの条件を満たすクルマを販売しなければいけません。
この条件を満たせない場合、罰金が発生したり他メーカーからのクレジットを買わなければいけなく、この高額な負債を背負うのは企業として得策ではありません。
加速する技術の革新
今後、特に性能が上がる技術として、電気自動車を駆動させるための電池の性能が挙げられます。
電池の性能アップ、そして寿命アップ。携帯電話にしろ流行のスマートウォッチにしろ、電気で駆動する機器は常にバッテリーの駆動時間に縛られます。
さらに電気自動車のコストはガソリン自動車に比べて1/8程度のエネルギーコストと、ハイブリッド車などに比べても圧倒的に低いトータルコストで運用できます。
充電インフラの充実してきた今日この頃、様々なメーカーから今後はクリーンで安価な電気自動車が開発・販売されていく未来は間違いなくやってくると思います。