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ホンダとヤマハが排気量50cc以下の原付一種で2017年3月より正式に提携を開始。

 

ホンダとヤマハと言えば昭和の時代、オートバイ事業でお互いのしのぎを削りあう、「HY戦争」と言われるほどのライバル関係にあった企業です。

そんなホンダとヤマハが二輪事業で業務提携を開始するというニュースが発表されました。

ホンダとヤマハが排気量50cc以下の原付一種で2017年3月より正式に提携を開始。

OEM提供される車種について

2017年3月からの正式スタートで、ホンダは「TACT(タクト)」と「Giorno(ジョルノ)」をベースとしたモデルとヤマハにOEM(他社ブランド製品の製造)供給します。

ヤマハはこの2車種を「JOG(ジョグ)」と「Vino(ビーノ)」として販売します。

そしてさらにホンダのビジネススクーター「BENRY(ベンリィ)」をベースにしたモデルをヤマハに供給。
こちらはヤマハから「GEAR(ギア)」という名称で販売する予定になっているようです。

なんだか「スバル BRZ」と「トヨタ 86」の関係性を思い出させる提携に思えます。

過去の二輪企業提携

 過去にはスズキとカワサキが二輪で業務提携し、カワサキ「Dトラッカー」を「250SB」として、「バリオスII」を「GSX250FX」として販売、スズキからは「スカイウェイブ250」と「アヴェニス150」をカワサキに供給し、「エプシロン250」と「エプシロン150」として販売した事がありました。
こちらの提携は5年間継続され、2007年で終了しています。

多様化する近距離移動手段

現在では近距離移動の手段が非常に多様化しており、電動自転車や軽自動車がライバルとなっています。

1980年代から見ると、2015年では約1/14にまで減少しており、現状でわざわざ別途で免許が必要なオートバイ需要への回復の兆しは見えない状態です。

そんな時代の中で、日本が誇る二輪車2大メーカーであるホンダとヤマハが提携し、お互いのフォローに回るという判断がなされたのではないかと思われます。

日本のみならず欧州などでも排ガスの規制などが厳しくなっている昨今、同じ市場でパイを奪い合うような事を止め、今はまだヤマハのイメージが強い小型二輪車の電動化など、新しい技術にコストをかけるという2社の共通認識判断ならば、正解なのではないかと考えます。

これからの小型二輪車の未来=電動化

こちらの提携に関してはヤマハからホンダへ申し入れての事で、今後はますます厳しくなる様々な規制への対応=電動化の開発でも2社が協力して開発していくとの事です。

電動化はまず「航続距離」、そしてバッテリーの「充電時間」と「インフラの対応」、電動化された二輪車の「性能」と「開発コスト」など、色々な課題があります。

今後、2社が共同で開発した便利な電動二輪車が登場し、ガソリン車に変わる新しいコミューターとして浸透していく事が望まれます。

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