ヤマハ、3輪スクーター「トリシティ 155 ABS」を2017年から発売開始。高速も乗れる155ccエンジン搭載のLMW第2弾。
ヤマハ発動機は、2014年から販売を開始しているフロントタイヤ2輪のスクーター「トリシティ」の第2弾として発表した「トリシティ 155 ABS」を2017年から発売すると発表しました。
見た目もユニークで実用性の高いシティ・コミューターとして人気の「トリシティ」に排気量がアップしたモデルが追加された事になります。
この新型「トリシティ 155 ABS」について、まとめてみたいと思います。
ヤマハ「トリシティ」とは
ヤマハが2014年から販売を開始している「トリシティ」は、125ccエンジンを搭載してデビューしました。
まずなんと言っても目を引くのは「フロント2輪」のスタイリングです。
もちろん見た目だけの2輪ではなく、それぞれのタイヤに独立したサスペンションが設置され、コーナリング時には2輪が同じように傾いて安定性を保ちます。
さらにこの2輪フロントタイヤの利点として、上記のサスペンションのショック吸収効果の高さによる悪路の吸収性にあります。
雨天時のスリップなどにも比較的強く、安定した走行バランスを実現するのがこのトリシティが持つ「LMW機構」の最大のメリットです。
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新型「トリシティ155」について
以上のような優れた走行安定性能を持つトリシティですが、125ccエンジンではやはりパワー不足は否めないというのも現実。
そこで登場したのがこの「トリシティ 155 ABS」です。
125ccエンジンは11馬力/10Nmというスペックですが、この155ccモデルは15馬力/14NmのBLUE COREエンジンを搭載します。
約1.5倍程度の馬力アップの恩恵は、シティ・コミューターのサイズでは顕著に現れます。
さらにこの155ccエンジンに最適化されたフレームも新設計。単なるエンジン載せ替えの排気量アップモデルとは違い、馬力がアップした事による剛性・安定性も確保されています。
125ccと155cc、どちらを選ぶかの基準
このように同型モデルで排気量を選択できる場合、どちらを選んだらいいのか迷ってしまう事もあると思いますが、125ccという日本の道交法ではっきりとメリット・デメリットが区切られた点で考えるのが良いと思います。
125ccモデルは自動車保険などに付帯する特約で保険料を安くできるのがメリットです。任意保険は自動車に乗る以上、任意とはありますが必須と考えます。
ガソリンやオイルなどとともにランニングコストとして考えた場合、維持費を安く出来るというメリットは無視できない点かと思われます。
155ccモデルは「行動範囲の拡大と所有感を満たす」という開発コンセプトの通り、排気量を増した事による通常の走行での余裕、さらに高速道路を走行できる事によるロングツーリングも視野に入れられるものになります。
自動車を持っていて通勤や通学、ちょっとした移動には125ccモデル、これ1台で移動以外の趣味にも使いたい場合は155ccモデルがマッチしてると思います。
発売日・価格について
発売日は2017年1月20日、車両本体価格は453,600円となります。
まとめ
その独特な機構とルックスが目を引くトリシティの排気量アップモデルについて、まとめてみました。
通勤・通学で原付2種を使用している方も大勢いらっしゃると思いますが、どれも昔からあるスクーター的なルックスのものが多い中で、このトリシティはヤマハの先進的なデザインで満足度も高く、所有欲を満たしてくれるモデルです。
排気量はお使いになる環境で選択できますので、原付2種を検討中の方は是非このトリシティも候補にしてみてはいかがでしょうか。