DUCATI ドゥカティの新型スクランブラー 400cc「Scrambler Sixty2」とは。
ドゥカティが2015年末に発表した排気量399ccの「Scrambler Sixty2(スクランブラー シックスティツー)」の発売日がまもなくとなります。
かつてドゥカティは日本国内で「モンスター400」と「400ss」というモデルを販売していた事もあり、世界ではガラパゴスな免許区分である「普通自動二輪免許でも乗れるドゥカティ」の復活と捉えられているマシンです。
ラインナップの全てが大型自動二輪車だったドゥカティの、待望の普通自動二輪車である「Scrambler Sixty2」とは一体どんなモデルなのか、まとめてみたいと思います。
待望の普通自動二輪免許ドゥカティ
ドゥカティというメーカーそのもののファンは世界中にいますし、もしかしたらバイクに乗らない人でも映画での使用などで見た事があったり聞いた事があるかもしれません。
特にハリウッド映画ではトランスフォーマー(848)やキックアス(899 Panigale)などに使用されていましたが、やはり有名どころと言えばマトリックス・リローデッドで高速道路を爆走した「DUCATI 996」ではないでしょうか。
今挙げた車種は全て大型免許を所持していないと公道で運転する事ができないモデルです。
日本の自動二輪免許の保有比率を見てみると、平成25年で普通二輪免許が190,331名に対し、大型自動二輪は35,150名という数字になっています。
この数字を見る限りでは、よっぽどのバイク好きじゃないと大型自動二輪までは取得しないのではないかという気がします。
免許の取得には時間やお金もかかりますし、単純に大型バイクの方が価格も高く、通常では普通二輪サイズの車両と比較するとサイズも大きくなり、都市部に住んでいれば置き場所の問題なども出てくるかもしれません。
そんな中で普通自動二輪免許で乗る事が出来るドゥカティである「Scrambler Sixty2」にはとても期待が寄せられています。
「Scrambler Sixty2」のスペック
「Scrambler Sixty2」にはドゥカティの全車種が搭載している「デスモドロミック機構空冷2バルブLツインエンジン」がもちろん搭載されていて、排気量は399ccとなります。
最大出力は「41ps/8,750rpm」で最大トルクは「34.3Nm/7,750rpm」と十分なパワーを備えています。
メインフレームはドゥカティ伝統のトレリスフレームで、優れたハンドリングを実現します。
フロントフォークはショーワ製41mm正立フォーク、リヤサスペンションはスプリング・プリロード調整が可能なカヤバ製モノショックを搭載します。
ブレンボ製フロントブレーキは2ピストンフローティングキャリパーにシングルディスクとなり、ABSを標準で搭載しています。
どれも必要にして十分なスペックを備えたドゥカティらしい造りが伺えるマシンです。
カラーバリエーションはアトミック・タンジェリン(オレンジ)、オーシャン・グレイ(ライトブルー系)、シャイニング・ブラック(黒)の3色展開です。
価格は899.000円になります。
ちなみに日本を代表する400ccバイク「ホンダ CB400SF」は761,400円となっています。
400cc以下に新たな選択肢が登場し、今から乗り換えを検討している方には嬉しい悩みが増えそうです。
「Scrambler Sixty2」の名前の由来
Sixty2とは、1962年に米国向けに販売したScramblerが名前の由来になっています。
当時は250ccから450ccまでの排気量で販売されていました。
まとめ
この「Scrambler」の名前を現代に復活させ、400ccエンジンを搭載させる試みに期待が高まります。
かつてのモンスター400などを中古車で探すとなってもなかなか大変なのが現実でしょうし、この「Scrambler Sixty2」は日本国内でもかなり売れるのではないかと思われます。
まもなく開催される「第43回 東京モーターサイクルショー」にも出展されますし、4月2日・3日にはドゥカティジャパンネットワーク店でも、デビューフェアも行われます。
試乗車が用意されるディーラーも多そうですので、是非一度このクラシックで新しいバイクに乗ってみたいと思っています。