スバル「WRX S4 tSコンセプト」を鈴鹿サーキットで初展示。
発売以来、レヴォーグと同型のエンジンを搭載したスポーツセダンとして人気のスバル「WRX S4」のSTIグレード、「WRX S4 tS コンセプト」が展示されました。
初公開された「WRX S4 tS」とは
鈴鹿での初公開
SUPER GTの第6戦が行われている三重県鈴鹿サーキット、スバルのイベントブースでの初公開となったこちらのクルマは、一見すると以前発売された「WRX STI」の限定車「S207」のようなスタイリング。
S4ベースのクルマなので当然ミッションはCVTとなり、「WRX STI」のような熟成に熟成を重ねたエンジンを搭載した本気のマニュアル車とは違い、ある程度気軽に購入が出来てスポーティーなドライブも楽しめるモデルとして販売台数を重ねています。
フロントガラス上部には、WRX STIには未搭載のアイサイトのカメラがあり、これがS4だと認識させてくれます。
しかしながら遠巻きに見る分にはスバルの最上級スポーツカーであるWRX STIとなんら変わらず、CVTによるイージードライブを叶えてくれるクルマには到底見えないデザインになっています。
限定車の充実した走りの装備
S207と変わらない装備
リアに取り付けられた大型のリアウイングにはSTIの刻印が刻まれ、その他はフレシキブルタワーバー、ドロースティフナー、クランプスティフナー、サポートサブフレームリアなど、車体を引き締めてくれる装備はWRX STI限定車S207と変わらない仕様となっているようです。
フロントグリル内にはCVTクーラーを装備し、スポーティーな走りに答える装備も充実。
ブレーキはフロントにのみブレンボのキャリパーを装備し、リアは電動パーキングブレーキがあるのでノーマルとなるようです。
フロント・リア、共にダンパーにはSTI製ビルシュタインダンパーを装備。CVT車とは言え、走りの装備は充実しており、まさにSTI仕様となっている一台です。
発売時期や価格など
販売時期について
こちらのグレードは台数限定はありませんが、2016年10月4日から2017年3月12日の「期間限定発売」となっております。
価格とグレードについて
価格は496万8000円~529万2000円となっており、
・WRX S4 tS
・WRX S4 tS NBR CHALLEGE PACKAGE
の2タイプのグレードが用意されています。
ボディカラーは
・WRブルー・パール
・クリスタルホワイト・パール
・アイスシルバー・メタリック
・クリスタルブラック・シリカ
の4色で展開します。
まとめ
世の中のスポーツグレードの上級車は既に2ペダルDCTが主流となり、個人的なクルマを操る楽しみ以外にはマニュアルミッションである事のメリットが減ってきた昨今、ガチガチのマニュアルスポーツカーである「WRX STI」とほぼ同じエクステリアを備えた「WRX S4 tS」は確実に一定層の需要を満たすクルマになっていくと思われます。
今では取得率が90%を超えるAT限定免許でも運転できるスポーツカーとして、スバルのスポーツマインドを支えているS4。
本気のスポーツカーである「WRX STI」よりも気軽にスポーツドライビングを楽しみたい、家族持ちで奥さんでも運転ができるクルマ。
そういったニーズを受け止められる貴重なモデルとして今後も継続が期待されます