トヨタ、プリウスのプラグインハイブリッド車「プリウスPHV」を5年振りに復活し2016年冬に販売開始。
トヨタは日本国内で最も売れているハイブリッド車「プリウス」の新型プラグインハイブリッド車「プリウスPHV」を2016年冬に発売開始します。
かつてトヨタは2009年から2012年まで、三代目プリウスでPHV車を販売していたので、約5年振りの市場復帰となります。
今復活する新型「プリウスPHV」とはどういうクルマなのでしょうか。まとめてみたいと思います。
「PHV(プラグインハイブリッド)」を搭載した「新型プリウスPHV」とは
新型「プリウスPHV」のデザインについて
現行のハイブリッドプリウスとはデザインが異なり、フロントマスクやリア周りなど、ほとんど似ていません。
フロントマスクは「G'sプリウス」のような細めのラインとなっています。
こちらは顧客からの要望で、通常のハイブリッドプリウスとの明確な区別をつけて欲しいとの事で、このような通常のプリウスとは全く違うデザインになったとの事です。
「PHV(プラグインハイブリッド)」の仕組みについて
普通のハイブリッド車は発進時や極低速時などは内蔵バッテリーによるモーター駆動です。
それに比較し、EV車はエンジンを持たず、完全にバッテリーとモーターで駆動するクルマです。
PHV車はこの両者の比較ではEV寄りになり、この新型「プリウスPHV」は2時間20分の急速充電で60kmの距離を全くエンジン、つまりガソリンを使わずに走行できるクルマになります。
近所の買い物や駅までの道のりなど、ごく近所へのドライブであれば、全くガソリンを使わずに走行できるという事ですね。
新型「プリウスPHV」のEV走行距離について
世界初の太陽光充電パネル搭載ルーフ
この新型「プリウスPHV」にはさらに太陽光パネルがルーフに装着され、クルマを走らせるためのバッテリーに充電します。
こちらのシステムは世界初、停止中にはバッテリーへの充電、走行中は駆動しているバッテリーの消費を低減させるために働きます。
新型「プリウスPHV」の充電時間について
最近ではサービスエリア、パーキングエリア、ガソリンスタンド、マンションの駐車場など、様々な場所でEVカーへの充電器が設置される時代になって来ました。
この新型「プリウスPHV」は
・100V電源からは14時間で満充電
・200V電源からは2時間20分で満充電
になります。
出先ではCHAdeMO規格の急速充電器にて、約20分で約80%の充電を行う事が可能です。
出先で効率よく休憩を挟みながらの移動であれば、本当にほとんどガソリンを使う事なくドライブする事が可能になる、まさにこれからの時代のエコカーと呼べるシステムが搭載されているクルマになっています。
また特殊な機能として、走行中にエンジンで発電してバッテリーを充電する事ができます。
一見無意味なような思えますが、これは夜間の住宅街などで静かな走行が必要な時などに、事前に駐車場に駐車するためだけにEV走行が必要なシチュエーションなどに活用できるシステムです。
まとめ
先代「プリウスPHV」から約5年の歳月を経て復活する新型「プリウスPHV」ですが、この歳月の間、世の中のEV車へのインフラは飛躍的に整備されて来ました。
日本国内で有名なEV・PHV車と言えば日産「リーフ」や三菱「アウトランダーPHEV」ではないかと思いますが、トヨタもプリウスという最大の武器を利用してPHVカテゴリに進出して来ました。
先代の時はここまで世の中がEVカーへ歩み寄っていませんでした。今現状ではどうでしょうか。
新型「プリウスPHV」は世界のEVカー市場に一石を投じるモデルに思えます。