ホンダ、10代目新型「シビックTypeR」は限定車ではなくカタログモデルになる予定。
日本では750台限定で販売された9代目FK型シビックTypeR。
人気を博した抽選販売で瞬く間に完売してしまい、欲しくても抽選に外れてしまって買えなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
10代目となる新型シビック
2016年、フランス・パリで行われているパリモーターショー2016で華々しく登場した世界統一モデルである10代目シビック。
その公開と共にブラックボディで引き締められ、鋭いデザインのエアロに身を包んだ、10代目シビックをベースとした4ドアセダンタイプの新型「シビックTypeR」もお目見えしました。
北米・欧州での販売について
共通化されていなかったプラットフォーム
これまでシビックは北米や欧州で販売が継続され、日本での販売はしなくなったものの、特に北米では好調な販売でした。
それに比べて欧州では北米ほどの台数は売れておらず、北米・欧州で販売されているそれぞれのシビックを共通にプラットフォームにするというのも目的の一つ。
同じ車種なのに別の作りという、地域に合わせたようで無駄にも思える?ようなコストを共通化するのが狙いのようです。
既に北米では販売が開始され、好評を博している10代目シビック(セダン/ハッチバック)ですが、今回パリで公開されたのは欧州向けのモデルの初公開という事です。
日本への導入は決定済み
こちらのモデルは2017年から日本での販売も開始されるとのアナウンスが発表されており、まだどのボディタイプが導入されるのかは未定のようですが、日本の道路や住宅事情、嗜好から考えるとハッチバックタイプの導入が現実的かなと個人的には思います。
新型TypeRの詳細について
さて、話を「TypeR」の方に戻しますと、そのいでたちはとてつもないパワーを秘めたクルマに思えます。
今までのシビックTypeRは、あくまで個人的にはですが、ホンダデザインの繊細さ、軽さ、ノンターボ自然吸気のVTECエンジンは高回転まで回って鋭く加速する俊敏なイメージを持っていました。
今回公開された真っ黒なTypeRはその真逆。非常にマッシブなボディと高いリアスポイラー、ボンネットにはターボ車の証であるエアベントなど、まるでハイパワーターボAWD車であるWRXやランエボのような、そういった印象を受けるクルマに感じました。
開発者曰く、プロトタイプではあるが、ほぼこのままのエクステリアで発売すると思ってもらって良い、とのコメント。
世界中のクルマがその性能を世界に示すニュルブルクリンク北コースのラップタイプ、先代シビックTypeRはそのコースで市販車FF最速のラップタイムを手にしたクルマです。
今回のTypeRでもそのようなチャレンジが行われるのか、そちらにも興味が出てきます。
新型シビックTypeRの販売について
そしてやっぱり気になるのはこのクルマが「手に入るかどうか」という事なのですが、こちらのTypeRは日本でも限定発売ではなくカタログモデルとしてラインナップしたいとの事なので、昔の考えではTypeRにターボはなんだか邪道な気もしていましたが、9代目・10代目とメーカーが正式にターボを搭載した新しいTypeRをより多くの人が体感できるのではないかと思います。
エンジンは現行モデルが搭載している2.0L直噴VTECターボエンジン、トランスミッションは6速MTとなります。
あとは装着される装備に関して、今後の発表を楽しみにしていたいと思います。