YAMAHA「XSR900」の価格やインプレッション、スペックについてまとめてみました。
2016年4月から発売開始となった「YAMAHA XSR900」は、モダン&レトロなデザインを表現した「Neo Retro」を提唱したネイキッドバイクです。
YANAHA XSR900の主要装備とインプレッション
パワートレインには「MT-09」と共通の水冷直列3気筒エンジンを搭載し、スポーティーでエキサイティングな走りを楽しめるバイクになっています。
最大出力は9000rpmで110馬力を発生し、200kgを切る軽量な車体に対して十分なパワーを持っています。
外観はレトロですが中身は先進技術を多数採用し、走行モードを切り替えられる「YAMAHA D-MODE」や、最新のスーパースポーツバイクにはもはや標準装備となりつつある「トラクションコントロールシステム」、そして減速時のバックトルクを抑えてエンジンブレーキを穏やかにする「アシスト&スリッパークラッチ」を搭載しています。全グレードにABSを標準装備しています。
クラッチ操作荷重はMT-09に比べて20%の軽減になっています。
アルミ製のタンクカバーは手仕上げとなっており、各車体に個体差があるという面白さ、今時のカリカリのスポーツマシンとは反するレトロな外観なのに先進の装備を搭載し、走りも一線級という非常に面白いバイクとして作られているのが何よりの魅力ではないかと思います。
「XSR900」は「MT-09」と同じく軽量なアルミフレームを採用し、乗車位置は多少変わるようですが、MT-09と同じようなライディングポジションになり、シートが広くなった分快適性が増しています。
小さめの円形デジタルメーターは視認性が良く、レトロ&モダンなデザインに非常にマッチしています。
XSR900 60th Anniversaryバージョン
またヤマハファンには嬉しい「XSR900 60th Anniversary」というグレードも販売され、往年の「ヤマハUSインターカラー」と呼ばれるキング・ケニー(ケニー・ロバーツ)が搭乗したYZR500を思い出させるストロボカラーを配したバージョンになっております。
シート高や足つき、スペックなど
気になるシート高は「830mm」となり、MT-09が「815mm」、ツアラーモデルのMT-09 TRACERが「845mm」となっておりますので、ちょうど中間くらいの位置になるでしょうか。
少しヒップポイントが高めになっていますので、データのシート高の印象よりも少し高めに思えるかもしれません。
足つきに関しては、身長約170cmの男性が跨って、両足つま先が曲がるくらいには付きますので、前述した通りヒップポイントは高めですが、400cc並の200kgを切っている車体なので、160cm台の身長でも十分に支えられるかと思われます。
「XSR900 60th Anniversary」にはゴールドカラーの倒立フォークが採用され、リアサスペンションもイエローのチューブになっています。
オーリンズではありませんが、見た目にはとてもスポーティーな印象になっています。
XSR900の各グレードの価格
価格は「XSR900」が「1,042,200円(税込)」、「XSR900 60th Anniversary」が「1,074,600円(税込)」となっております。
まとめ
国産ネイキッドの新しいデザインの提唱として発表されたこの「XSR900」には様々な物語性が封じ込められた意欲的なマシンになっています。 その物語に触れ、古いようだけど新しいこの「Neo Retro」に触れてみてはいかがでしょうか。
YAMAHA XSR900
全長/全幅/全高 2,075mm/815mm/1,140mm
シート高 830mm
車両重量 195kg
燃料消費率 27.3km/L(60km/h) (2名乗車時)
エンジン諸元 水冷4ストロークDOHC 4バルブ 直列3気筒
最高出力 81kW(110PS)/9,000r/min
最大トルク 88N・m(9.0kgf・m)/8,500r/min
燃料タンク容量 14L(「無鉛プレミアムガソリン」指定)