スズキ、人気のコンパクトワゴン「ソリオ」にハイブリッドモデルが新登場。マイルドハイブリッド車との燃費などの違いを比較。
スズキは、両側パワースライドドアを搭載し、ファミリーカーとして人気のコンパクトワゴン「ソリオ」にハイブリッドモデルを追加して、販売を開始しました。
今までソリオには「マイルドハイブリッド」が搭載されていましたが、新型のモデルには「フルハイブリッド」が搭載された形になります。
フルハイブリッドとなった新型「ソリオ」について、まとめてみたいと思います。
マイルドハイブリッドvsフルハイブリッド
ハイブリッドシステムの違い
スズキ「ソリオ」は、両側パワースライドドアを採用した使い勝手の良さと室内空間の広さ、そしてマイルドハイブリッドを採用した事による燃費性能の良さで人気のモデルでした。
2016年11月初め、ダイハツから「トール」、トヨタから「ルーミー/タンク」、スバルから「ジャスティ」という名称で一斉に発売が開始された同車種（全てダイハツが開発したOEM車）モデルが一気にライバル車種として浮上し、ソリオもグレードアップを余儀なくされた形と見られるかと思います。
元々ソリオはマイルドハイブリッドシステムが搭載され、こちらは駆動は100％ガソリンエンジンで、アイドリングストップからの再始動や発進支援などの限られた状況のみを電気モーターでサポートするシステムです。
このマイルドハイブリッドに加え、駆動用の電気モーターを搭載した、いわゆるフルハイブリッドシステムとなったのがこの度の新型「ソリオ」です。
駆動用モーターは3.1馬力/50Nmの出力を持ち、マイルドハイブリッドに搭載されていたモーター付き発電装置と共にエンジンをアシストします。
トランスミッションはCVTから5速AGS（オートギアシフト）に変更され、こちらはDCT（デュアルクラッチトランスミッション）と比較すると変速のショックが大きいミッションですが、マイルドハイブリッド用の駆動モーターがアシストする事で、この駆動ショックを軽減しているとの事です。
燃費性能の向上
新型フルハイブリッドソリオは、このモーター支援の恩恵で、マイルドハイブリッドでは27.8km/Lとなっていた燃費性能を32km/Lへ向上させました。
ライバル車と比較しても、背の高いワゴンで両側パワースライドドアを搭載したモデルと考えると優れた燃費性能を持つと言えると思います。
まとめ
フルハイブリッドシステムを搭載した新型「ソリオ」についてのまとめでした。
元々使い勝手の良いパッケージで人気を博していたソリオでしたが、一斉に発売された他社モデルに対抗できる燃費性能が魅力のモデルへと進化した形となります。
マイルドハイブリッドではエコカー減税は「減税」、こちらのフルハイブリッドでは「免税」となり、車両価格で約20万円ほど高くなるにせよ、燃費性能で吸収してくれる差と取れるかどうかと言ったところでしょうか。
トールワゴン市場を席巻するためにライバル車との差をつけるべく、今後の各メーカーの動向に注目が集まります。