フィアット、アバルト「124スパイダー」のATモデルを公開。極低速トルク不足を解消。
国内外問わず注目されているイタリアの自動車メーカーフィアットが販売するアバルト「スパイダー124」の6MTモデルが公開されました。
MTモデルに関しては試乗車なども用意され、体感する事ができましたが、国内ロードスターなどでも需要のあるATモデルは11月になってやっと登場という感じでした。
今回メディアに登場したAT車は、世界で初めて製造された124スパイダーAT車5台のうちの1台と報じられています。
アバルト「124スパイダー」の詳細について
アバルト「124スパイダー」は、マツダが製造・販売しているND型「ロードスター」のプラットフォームをベースにフィアットが手を加えて別のクルマに仕上げたモデルです。
生産はマツダの工場で行われますが、搭載されるエンジンはFCA製1.4L 4気筒ターボエンジン。
こちらのエンジンの最高出力は170馬力/250Nmという、コンパクトオープンスポーツカーを楽しむために十分なパワーを備えます。
124スパイダーは、マツダ・ロードスターに比べてエンジン特性の違いでギア比が高めに設定されています。
その分極低速が苦手になるというネガもありますが、AT搭載モデルはここのトルクの使い方をきっちり補うセッティングになっているとの事です。
アバルト「124スパイダー」の価格について
アバルト「124スパイダー」の価格は、
6MT: 38,808,000円
6AT: 39,906,000円
となっております。
まとめ
スポーツカーが好きな方の中には、「スポーツカーにオートマなんて…」と思われる方もいらっしゃるでしょうか、スポーツカーのオートマ需要は思っている以上に世の中にはあります。
例えば定年を迎える、子供の養育が終わる、夫婦2人だけになる等、人生には様々な帰路があります。
その中で、スポーティーなドライビングばかりではなく、気持ちのよいエンジンサウンドと気楽な運転を楽しむ、または運転が苦手な方や女性などマニュアルシフトでの運転が得意でない方でも、このようなスタイリングのクルマに乗りたい方はたくさんいるという事です。
そもそも近年のスポーツカーはギアチェンジ速度の重視やシフトミスを無くす事、クラッチ操作を無くしてステアリングとアクセル操作に集中するという目的でマニュアル車自体の存在が減少しつつありますが、結果的にオートマチックであれば、と思わなくもありません。
そういった需要に対して、このような新型のスポーツカーでメーカーが答えるという事は、マーケットにとっては重要な事なのではないでしょうか。