スズキ、インドネシアモーターサイクルショーで「GSX-R150」「GSX-S150」を発表。
スズキのインドネシア子会社スズキ・インドモービル・モーターはインドネシアモーターサイクルショーでアセアン地域向け新型車「GSX-R150」「GSX-S150」を発表しました。
「GSX-R150」
「GSX-S150」
アセアン地域では移動手段としての二輪車の需要が高く、交通手段の用途の主を占めています。
ヤマハの「YZF-R25」「MT-25」など、インドネシアから販売が開始される二輪車も多く、モータースポーツ人気の背景でカウル付きスポーツバイクの需要も高まっています。
今回発表されたスズキの新型「GSX-R150」「GSX-S150」は、そのような背景のスポーツバイクへのステップアップモデル需要へ向けたものとなり、ブランドの向上を図っているモデルです。
こちらの新型「GSX-R150」「GSX-S150」について、まとめてみたいと思います。
ステップアップモデルの小排気量スポーツバイク
新型「GSX-R150」は、SIM社で生産される小排気量スポーツバイクで、スズキのフラッグシップスーパースポーツ「GSX-R」の名を冠したフルカウルスポーツバイクです。
また新型「GSX-S150」は同車種のネイキッド版モデルとなり、非常に個性的なヘッドライトを持つ軽量なオンロードスポーツバイクです。
同時に発表された「GSX-R150」と「GSX-S150」ですが、装備が変わってくる部分もあります。
車種別の装備の違い
基本的なコンポーネントは共有しますが、「GSX-R150」は「キーレスイグニッション」が装備されています。
「GSX-S150」にはキーレスは装備されませんが、新型「キーシャッターシステム」が装備されます。
エンジンやフレーム、ヘッドライトユニットは共通に見えますが、上記のイグニッション関連で装備に違いが見られます。
「GSX-R150」「GSX-S150」の車体カラーについて
「GSX-R150」の車体カラーは、
・メタリックトリトンブルー
・チタンブラック
・ストロンガーレッド/チタンブラック
・マットブラック
・ブリリアントホワイト
の5色のカラーリングで販売されます。
「GSX-S150」車体カラーは、
メタリックトリトンブルー
アイスシルバー
ストロンガーレッド/チタンブラック
マットブラック
の4色のカラーリングで販売されます。
メタリックトリトンブルーはスズキのMotoGPマシン「GSX-RR」のデザインとなっており、よりスポーツ性を感じられるカラーリングで人気が出そうです。
「GSX-R150」「GSX-S150」のスペックについて
「GSX-R150」「GSX-S150」に搭載されるエンジンは、「水冷4ストローク DOHC4バルブ 単気筒 147.3ccエンジン」で、インジェション、6速ギアとなっています。燃料タンクは「11L」です。
エンジン出力は「19.17馬力」との事です。
気になるシート高は「785mm」となっており、低めで扱いやすいシート高になっています。
乾燥重量は「126kg」とかなり軽量で、比較するとしたら、排気量が変わってはきますが、「Ninja 250SL」あたりに近いイメージなのではないでしょうか。
「GSX-R150」「GSX-S150」の発売日と価格について
新型「GSX-R150」「GSX-S150」の発売時期は2017年初頭にインドネシア国内からアセアン地域へと順次となります。
価格は3,000万ルピア位との事です。日本円にすると2016年11月の為替レートでは23万円程度です。
まとめ
こちらの新型「GSX-R150」「GSX-S150」はアセアン地域での販売となり、日本での発売の期待は薄いかなと思われております。
先に発表となった「GSX-R125」が2017年夏頃の発売となっており、日本の排気量区分から見てもこちらの投入が現実的かなと思います。
まだ日本メーカー各社が続々と発表を続けた250ccモデルの本格的なスタートにはなりませんでしたが、スズキも小排気量スポーツバイクへ本格的に参入を始めたと見られます。
個人的には「GSX-R250」の登場が待ち遠しく思います。