フォルクスワーゲン、電気自動車「e-ゴルフ」の2017年モデルを公開。航続距離約50%アップ。
フォルクスワーゲンが2014年から一部の地域で販売を開始しているゴルフの電気自動車(EV)「e-ゴルフ」の2017年モデルが発表されました。
ロサンゼルスモーターショー2016で公開されたこちらの新型「e-ゴルフ」は、EVの核となるモーターとバッテリーのアップデートにより、より長い距離を走行する事が可能となりました。
こちらの新型「e-ゴルフ」についてまとめてみたいと思います。
「e-ゴルフ」について
「e-ゴルフ」は、フォルクスワーゲンが開発した量産型電気自動車で、2014年から販売が開始されました。
115psの最大出力を発生するモーターを搭載し、3つの走行モード切替でさらに航続距離を伸ばす事ができるシステムになっています。
フォルクスワーゲンの中でも人気のコンパクトカー「ゴルフ」をベースとして開発され、今回の2017年モデルでは初めてとなる大幅なモデルチェンジが行われました。
新型「e-ゴルフ」の詳細について
パワーアップしたモーター
新型「e-ゴルフ」は最高出力が115psから134ps、最大トルクも290Nmへ引き上げられました。
このパワーアップにより0-96km加速は9.6秒と、前モデルよりも1秒以上の短縮になっています。
最高速度は150km/hとの事で、高速道路での走行でも流れに乗るには十分なスペックを備えています。
容量アップの新しいバッテリー
搭載されるリチウムイオンバッテリーについてもアップデートが行われ、蓄電容量35.8kWhと、前モデルの24.2kWhから大幅にアップしました。
これにより最大航続距離は約200kmとの発表で、前モデルの約134kmから50%向上され、長距離のドライブにも対応できるパワートレインを手に入れた事になります。
こちらのバッテリーは急速チャージャーを使用する事で、約80%を1時間以内で充電する事が可能です。
高速道路パーキングや各所に設置された充電施設でお買い物や休憩の間などで行えば、行き帰りのバッテリー要領に不安はないかと思います。
まとめ
2017年モデルへと進化した新型「e-ゴルフ」のまとめでした。
これよりも前にガソリンエンジンのゴルフのモデルチェンジも発表されましたが、こちらのモデルもエクステリアはそちらと同様に前後バンパーの変更や、インテリアでは12.3インチの大型ディスプレイが搭載され、ナビゲーションや様々な車両に関する情報が表示される「フォルクスワーゲン・デジタル・コクピット」も採用されています。
日本での代表的な電気自動車といえば日産リーフになると思います。日本では前モデルの発売延期ともなりましたが、新型「e-ゴルフ」の導入が実現されればかなり強力なライバル関係になるのが予想できます。
充電インフラの設置状況や使用されるチャージャーの規格など、欧州や北米などグローバルなモデルに対応するための施策はまだまだ必要なのが現実でしょうか。