マツダ、コンパクトカー「デミオ」を改良。トルクベクタリングなどを新たに搭載。
マツダが2014年から販売を開始している人気のコンパクトカー「デミオ」が2016年モデルとして改良を受けました。
ユーザーの声から2015年に改良を受け、2016年にも改良という非常に短期間でのいわゆる年次改良となります。
2016年版の「デミオ」の改良点について、まとめてみたいと思います。
2016年版「デミオ」の主な改良点について
2014年に販売が開始されたデミオは、2015年に一部改良を受けています。
2015年の改良点
その時の改良点は、
シャークフィンアンテナの標準装備
ヒートシーターの標準装備
ナチュラルサウンドスムーサーの標準装備
フラットワイパーの採用
などの内外装的な装備の数々に加え、エンジンやミッションの最適化による燃費向上と、電動パワーステアリング制御の改良で、低速走行時などのレスポンスが向上しています。
2016年の改良点
この度発表された2016年版の年次改良では、2016年後半に発表されたマツダ車が搭載している「トルクベクタリング機構(G-ベクタリング コントロール)」が新たに採用されています。
これはマツダが新たに開発した車体の制御機構で、加減速時やコーナリング時に車体にかかる加速度(G)を機械的に制御し、ドライビング全体を滑らかに繋げるという発想の機構です。
これにより、思った通りの走行ラインのキープや同乗者の疲労軽減の抑制など、より快適なドライビングをする事ができます。
このトルクベクタリング機構はデミオの全車に搭載されます。
さらに2015年にも受けた電動パワーステアリングと、加えてサスペンションの設定なども変更され、より乗り心地などが向上しています。
ディーゼルエンジン車に関しては、2015年版改良でナチュラルサウンドスムーサーが搭載された事によるディーゼルエンジン特有の不快音の軽減を受けましたが、それがさらに進化し、ノイズ軽減・振動軽減を受けています。
2016年版の新たな安全装備
また安全装備として、新しく設定された「アダプティブ・LED・ヘッドライト」を採用。この機構は夜間でも昼間のように前方を視認しやすくするヘッドライトで、4ブロックという細かく分かれたライトを適切に照射する事、さらに対向車を検知して相手が眩しいと感じるポイントを部分的に消灯したり、車両近くのサイド部をワイドに照射したり、高速道路などの高速走行時にも自動的に光軸を上げて視認域を拡大するという、非常に賢いヘッドライトになっています。
さらに安全装備は進化し、中高速走行時の衝突に備えた自動ブレーキ制御機構の「スマート・ブレーキ・サポート」、約30km/h〜100km/hの範囲内で全車を自動追従走行する「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」、後退時の衝突被害を軽減する「スマート・シティ・ブレーキ・サポート」も搭載され、さらに快適、安全にドライブをする事ができるようになっています。
まとめ
以上が2016年版の年次改良を受けたマツダ「デミオ」の改良点となります。
先に発表された「CX-5」などに新採用されて人気となっているボディカラー「マシーングレーメタリック」と「ディープクリムゾンマイカ」などの新色ボディカラーも多数追加されており、今からコンパクトカーを購入しようと考えている方には是非一度チェックして欲しい一台へと仕上がっています。
改良新型デミオは2016年12月からの販売開始となっています。