ホンダ、新型「NSX」のGT3レーシングカー「NSX GT3」が2017年シーズンデビュー。
ホンダの海外向けブランド、アキュラは2017年にシーズンデビューを目指すレーシングカー「NSX GT3」を米国オハイオ州のサーキットでテストしました。
こちらの新型「NSX」をベースに開発されたレーシングカー、「NSX GT3」は、2016年3月にニューヨークモーターショー2016で公開され、FIAのGT3レギュレーションに適合させたマシンです。
市販車ベースのレーシングカー、その違いは
搭載されているエンジンについて
「NSX GT3」は新型「NSX」と同じ「3.5リットル V6 ツインターボエンジン」を搭載しています。
エンジンブロック、ヘッド、バルブトレイン、クランクシャフト、ピストン、ドライサンプオイル潤滑システムは市販車に使われているものと同じものが搭載されます。
トランスミッションは、6速シーケンシャルミッションです。
ミッドシップ・後輪駆動への変更
市販車版の新型「NSX」との最大の違いは、新型「NSX」の最大の売りであるハイブリッドシステムが搭載されない点です。
これはFIAのGT3レギュレーションが「ハイブリッドシステム」と「AWD」の使用を禁止しているためです。
これにより「NSX GT3」はパワートレインが変更され、ガソリンエンジンが後輪を駆動させる「MR」になっています。
来季のレース参戦予定について
アキュラは来季2017年シーズンに向けてホモロゲーションを取得し、4台の「NSX GT3」を準備しているようです。
こちら4台の「NSX GT3」は、「SCCAピレリワールドチャレンジ」と「IMSAユナイテッド・スポーツカー選手権（USCCウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ）」にそれぞれ2台つづを投入します。
その他にも今後の活動の中でホンダが出走しているレースでは、この新型「NSX」がサーキットを駆け抜ける姿を多く見る事になるのではないでしょうか。
SEMAショー16で公開されるトレーラー
そしてこの「NSX GT3」をサーキットトラックへと運び込むトレーラーも、米国ラスベガスで行われるSEMAショー16にて公開されると発表がありました。
こちらのトレーラーは「NSX GT3」の精悍なデザイン意匠が取り入れられたアキュラのSUV「MDX」の2017年モデル。
20インチの大型ホイールは「MDX」の純正用品との事で、こちらも注目が集まっています。
まとめ
ホンダと言えばレース、来季からこの新型「NSX」が活躍するシーンが楽しみです。
「NSX GT3」はかなり市販車のルックスを残しているレーシングカーのように思えます。
今年7月のテスト走行から来年のデビューに向けて、さらなる進化が期待できるマシンです。