DUCATI ドゥカティ2015-2016モデルについてまとめてみました。
世界で唯一の「デスモドロミック機構」を搭載した「Lツインエンジン」を全車種に搭載し、世界中に「ドゥカティスト」というファンを持つイタリアのバイクメーカー「DUCATI ドゥカティ」の2016年モデルが出揃いました。
先日開催された東京モーターサイクルショーでも展示されていましたが、新型モデルがどのようなラインナップになったのか、まとめてみました。
スーパーバイク「959 パニガーレ」
まずはドゥカティのアイデンティティとも言えるスーパーバイクです。
こちらはミドルクラスの「899 パニガーレ」が後継ミドルクラスである「959 パニガーレ」となってモデルチェンジしました。
かつてのフラッグシップスーパーバイクだった「916」を、ミドルクラスの排気量がとうとう上回り、「899 パニガーレ」と比べるとスーパースポーツモデルとしてのバランスをさらに上方へと押し上げたモデルになります。
このモデルはヨーロッパの排ガス規制である「ユーロ4」に対応する形で開発され、今まで日本に輸入されていたモデルでは日本の排ガス基準を満たすために専用のサイレンサーがつけられていました。
お世辞にも本国モデルのショートマフラーに比べて格好が良いとは言えなかったモデルでしたが、今回の「959 パニガーレ」からはイタリア本国仕様と日本輸入仕様が同じマフラー形状となりました。
兄貴分の1299パニガーレの日本仕様、もしくは昨年までラインナップされていた「ストリートファイター」シリーズのような二本出しの形状です。
899パニガーレに比べるとマフラー分の重量は確実に増していますが、その分をエンジンのスケールアップと中回転域のトルクアップでカバーし、より高い次元でのコントロール性を得たマシンに仕上がっています。
新型クルーザー「XDiavel」
続いてはデビュー以来着実な人気をモノにした「ディアベル」シリーズに、新たに「XDiavel」と「Xdiael S」というモデルがラインナップされました。
こちらのディアベルはベルトドライブのクルーザーで、ゆったりと走るライディングを考えられて開発されたモデルです。
エンジンは1262ccテスタトレッタエンジン、最大馬力は156psを5000rpmで発生させます。
野太いリアタイヤと堂々とした佇まいは健在で、ヘッドライトのデザインなどが従来のディアベルから変更されています。
しかしいくらクルーザーと言えども中身は走りのドゥカティ。
様々な電子制御を装備した車体を伝統のLツインエンジンから絞り出されるパワーでかっ飛ばします。
ハーレーダビッドソンに代表されるクルーザー市場を賑わす、新たな刺客が登場したという事になるでしょう。
新型アドベンチャー「1200 Multistrada」
ドゥカティがマルチパーパスマシンの初代ムルティストラーダを世に送り出してから5代目となった「新型 1200 ムルティストラーダ」も、多数の電子制御の恩恵を受けたフルモデルチェンジを受けました。
マルチパーパス&アドベンチャーツアラーバイクであるこのムルティストラーダで、ドゥカティはスポーツ・ツーリング・アーバン・エンデューロという4つのステージをこのバイク一台で楽しめる「4 Bikes in 1」というコンセプトを掲げています。
DVT(デスモドロミック・バリアブル・タイミング=連続的可変バルブタイミング機構)という新機構を搭載し、これは特定の回転数ではなく走行状況を判断する事でバルブタイミングを切り替える、二輪車では初となる技術になります。
一見大柄な車体でもドゥカティが掲げているスポーツ性が損なう事なく維持された万能マシンです。
新型モタード「Hypermotard 939/SP」
先代の821からエンジンがスケールアップし、939となった新しい「ハイパーモタード939」は、馬力アップはわずか3psですが、最大で18%にもなるトルクアップにより、非常に力強さを感じるマシンへと生まれ変わりました。
非常に軽快なハンドリングと電子制御の恩恵を受けたパワーデリバリーと3つのモード(ウェット・スポーツ・レース)、モタードスタイルのスーパーロードスポーツバイクです。
ツーリング用途に向いた「ハイパーストラーダ」も同じくアップデートを受け、リアにサイドバッグを搭載して積載量をアップさせ、さらにスクリーンを装備。
快適性を手に入れた事で、より遠くへと行きたくなる気持ちを掻き立ててくれるバイクになっています。
以上が2015-2016年、ドゥカティのニューモデルまとめでした。
またドゥカティには昨年より新たなカテゴリーとして「スクランブラー」シリーズが立ち上げられました。
こちらはモーターサイクルショーでの壇上トークで、今までのドゥカティのラインナップとスクランブラーのラインナップのツーラインでやっていくとのお話がありましたので、今回の記事では従来のラインナップに比重をおいたまとめとしました。
新型「399ccスクランブラーSixty2」に関しましては別記事にてまとめてありますので、ご興味ありましたらこちらも合わせてご覧下さい。
ドゥカティの新型400cc「Scrambler Sixty2」とは。