YAMAHA「MT-09」の価格やインプレについてまとめてみました。
2013年のミラノショーと東京モーターショーで発表され、2014年4月から販売が開始された「YAMAHA MT-09」が非常に人気が高いバイクになっています。
2016年現在では発売してまだ2年ほどの新しいモデルで、発売当初の2014年は目標販売台数を上方修正する程に好調な売り上げを記録したバイクです。
今回はこの「MT-09」についてまとめてみたいと思います。
ヤマハ MT-09とは
まず車種名の「MT」についてですが、これは「Master of Torque(マスター・オブ・トルク)」という意味で、ヤマハは同タイトルでオリジナルアニメも制作しています。 その名の通りトルクのあるエンジンが売りで、新設計の「846cc 4サイクル並列3気筒クロスプレーンエンジン」を搭載しています。
MT-09の3気筒エンジンクロスプレーンエンジン
非常にトルクを感じさせる鋭い吹け上がりのエンジンは5000rpmから10000rpmまで回る高回転エンジンです。
110ps/9000rpmで8.9kg/8500rpmというスペックで、最大馬力と最大トルクを出す回転数が非常に近い特性を持っています。
YZF-R1などにも搭載されているクロスプレーンクランクシャフトは非常にリニアに回るエンジン特性で、コントロール性の高いエンジンとされています。
また最近流行りの?走行モード切り替えシステムも搭載し、「STDモード」がノーマルモードとした場合、パワー感のある「Aモード」と落ち着いた走り心地の「Bモード」へ3モードの切り替えが可能になっています。
「STDモード」と「Aモード」は最高馬力などは変わりませんが、「Aモード」はアクセルのツキが早くなっていて、アグレッシブなエンジン特性を楽しめるモードになっています。
MT-09が目指した車体設計
MT-09はネイキッドとスーパーモタードの「異種交配造形」という手法にチャレンジしたデザインコンセプトになっていて、トレールバイクのデザイン要素が盛り込まれています。
このデザイン思想により、軽量な3気筒エンジンにスリムな車体と足付き性の確保、モタードマシンのようなフラットなシートに幅の広いハンドルから生まれる安心感という要素を詰め込んだバイクが完成しました。
車体の前方と後方で異なるイメージが与えられるなど色々な試みが試されたバイクになっています。
MT-09 インプレッション
下からトルクのあるエンジンは自在に操れるコントロール性を持ち、クロスプレーンエンジンの慣性トルクの少なさはアクセルのダイレクト感に優れています。
倒し込みも軽々としており、自由度の高いライディングポジションを得たフレームが自在にコーナーを曲がれる感覚を与えてくれ、ワインディングのような連続したコーナーを駆け抜けるには最高のバイクだと確信できます。
まさにMT-09のキャッチコピーである「意のままの」を体現したハンドリング性、ブレーキングなどのコントロール性、そしてアクセルから発生するダイレクトなトルク感、全てにおいて高次元に組み立てられた走りをしてくれるマシンです。
MT-09の価格
2016年モデルのメーカー希望小売価格は、
MT-09 ABS
915,840円(本体価格 848,000円)
MT-09
849,960円(本体価格 787,000円)
となっており、ABS無しのグレードは、
ホンダ CB400 SUPER BOL D’OR
891,000円(本体価格 ¥825,000円)
よりも安く設定されています。
この性能とこの価格で売れないはずもないのかなと思ってしまいますね。
まとめ
性能や価格、全てにおいて文句のつけようもない良いバイクなのは間違いない車種だと思います。
MT-09には日本では未発売のヘッドライトカウルなどが装着された「MT-09 Street Rally」という仕様もあります。
こちらのモデルでも逆輸入車で購入できるバイクショップがあったり、海外からのパーツ取り寄せなどでもStreet Rally仕様にできますので、こういうモタード寄りのスタイリングを楽しむのもアリなのではないでしょうか。
また「MT-09 Tracer」というMT-09をベースにした派生モデルが存在し、こちらのモデルは最近流行のアドベンチャー系のスタイリングとなっておりますが、BMWなどの本気のアドベンチャー車のようなオフロードもOKという感じではなく、オンロードモデルになります。
こちらのモデルもツーリングなどにも非常に扱いやすいマルチパーパス(多目的用途)のバイクです。
バイクでの旅がお好きな方にもおすすめできるバイクですので、是非気になった際はお近くのバイクショップで試乗をして、3気筒のトルクフルなエンジンを体感してみてください。