ホンダ、「新型NSX」は2016年発売開始、日本での価格は約2000万円。
2015年10月、東京ビッグサイトで開催されている東京モーターショー2015で日本初披露されたホンダ「新型NSX」の発売がいよいよ迫ってきました。
世界中から注目されている「新型NSX」について、まとめてみたいと思います。
新型NSXのスペック
まず気になるのはエンジンスペックではないでしょうか。
新型NSXに搭載されるパワートレインは、ホンダの最新技術を惜しみなく投入した「縦置きミッドシップ V型6気筒 3.5Lツインターボ+3モーターハイブリッド」と言うシステムになります。
エンジンからの出力だけではなく、前2基、後ろ1基のモーターが搭載された先進のハイブリッドシステムで、システム全体の出力はコンセプトモデルで提示されていた480psを大きく上回る550psと言うモンスター級のパワーを発生させます。
またホンダ最新の4WDシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を採用し、前輪にそれぞれ1基づつのモーターを搭載、後輪はエンジン+モーター1基で駆動させる事により、抜群の加速力とパワーを持ちながらも扱いやすいという破格のスペックを手に入れました。
このパワーを無駄なく使用するミッションは「9速デュアルクラッチトランスミッション」で、2ペダル+パドルシフト。 もうこのクラスのスーパースポーツカーではミッションは全て自動で制御されるようになりましたね。
ボディサイズは全長4470mm×全幅1940mm×全高1215mmとなり、ホイールベースは2630mm、車重は1725kgというデータが発表されています。
また注目すべき箇所はまだあり、それはこの新型NSXの脅威の燃費です。
このクラスのスーパースポーツカーでは驚愕の、「JC08モード 15.0〜16.0km/L」という、まるで普通の乗用車のような燃費を叩き出します。
新型NSXには4つの走行モード切り替えが可能な「Integrated Dynamic System(インテグレーテッド ダイナミックシステム)」が搭載され、
・「Quiet」(低速域において電動走行のみが可能な静粛性を高めたモード)
・「Sport」
・「Sport+」
・「Track」(サーキットなどでの極限走行を可能とする本気モード)
の各モードを走行状況に応じて切り替える事ができます。
この強大なパワーを制する足回りにも注目で、オールアルミ製サスペンションにタイヤサイズはフロント19インチ、リア20インチ。ブレーキシステムはフロント6ポット、リア4ポットのカーボンセラミックブレーキディスクが搭載されます。
新型NSXの価格
新型NSXの販売価格は、
・ドイツ €180,000(約2050万円)
・イギリス £130,000(約1780万円)
・アメリカ $156,000(約1600万円)
(※2016年6月30日の為替調べ)
となっており、日本国内の正式な価格はまだ発表されていませんが、競合車種との価格差を考えると「約2000万円」になると見られています。
新型NSXの発売時期
新型NSXは2016年春ごろから米国オハイオ州の「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター」で生産が開始するとみられており、2016年秋ごろからのデリバリー開始ではないかと予想されています。
先日欧州生産で日本750台限定で発売された「シビックTypeR」の日本発売も早かった事から、そこまで間が空かずに日本国内でも販売が開始されるのではないかと思います。
まとめ
かつてのNSXはどこまでも回るようなフィーリングの自然吸気VTECエンジンを搭載していましたが、最新のNSXには今の時代にふさわしいパワートレインとスペックが与えられています。
まさにスーパーカーと言えるこの新型NSX、直接のライバルとなるのは同じ日本車のスーパースポーツ「日産GT-R」という事になるでしょうか。
またホンダのスポーツカーと言えば期待されるのが「TypeR」の登場です。
こちらの発表などはまだ行われていないと思いますが、「TypeR」モデルが発表されたならば、瞬く間に完売するのが容易に想像できます。
日本が誇るスーパースポーツカー「新型NSX」の動向に、今後も世界中の自動車ファンの注目が集まります。